日本テクノは設立以来一貫して、途上国における給水事業に携わってきました。
都市給水では、都市部における水道施設整備計画の調査、計画策定、設計、施工監理を実施しています。また施設整備に関わる業務だけでなく、現地の人たちが水道事業体を効率的に運営できるようにするため、給水施設や浄水場の運転・維持管理能力の強化や無収水対策、料金徴収体制の整備などの能力強化や人材育成も行っています。
また、地方給水としては、開発が遅れ、収益性の少ない村落部を対象とした人力ポンプ付深井戸給水施設の建設や、一定規模の裨益人口が見込まれる大規模村落を対象とした管路系給水施設等の給水施設整備のための調査、計画策定、施設設計を行い、給水施設建設に係る施工・調達監理や給水施設の維持管理体制強化のためのソフトコンポーネント活動を含む無償資金協力事業を行ってきました。また、建設後10年以上を経て老朽化した既存給水施設の改修・拡張等のフォローアップ事業も行っています。
またこれらの活動と連携して、対象地域の地方行政機関の維持管理体制構築や利用者の運営維持管理能力強化を目標とした「技術協力プロジェクト」を実施し、相乗効果を生み出すプロジェクトも多く担ってきています。
私たちが関わった給水事業の対象国はアフリカ、中近東、アジア、中南米等、世界40か国以上にわたり、中でもセネガルやガンビア、ザンビア、イエメン、パキスタンなどでは日本による給水分野での支援が始まった当初から、数十年にわたり一貫して事業に参画してきており、高いプレゼンスと信頼を得ています。特にセネガルでは1979年の第一次地方給水事業から今日まで16案件以上の地方および都市給水プロジェクトが実施され、40万人以上の人々への飲料水供給に貢献し、同国の給水分野では日本はトップドナーとして認められています。